トレーナーとして活動する中で、アメリカに行く機会が何度かあり、自分の未熟さを痛感するとともに、トレーナーとして目指すべき指針も定まりました。
MLBのスプリングトレーニングで体感したテクノロジーの進歩と現場での実用化に衝撃を受け、途轍もなくワクワクしたのを今でも鮮明に覚えています。
スポーツパフォーマンスにおける科学をもっと深く学ぶため、アメリカの大学で指導の現場にも立たせていただき、個々の能力評価の重要性やトレーニングの選択、競技ごとのピリオダイゼーションを学んでいきました。

スポーツ先進国では、スポーツとトレーニングにおいて科学は切っても切り離せないほど当たり前なものとなっています。
日本もパリオリンピックでメダル数世界３位という輝かしい実績や、様々な競技において世界で活躍する選手が出てくるなど、今やスポーツ先進国と言えるほど確実に成長の一途をたどっています。しかし、オリンピックに目を向けると、競技別で明暗はくっきり分かれ、特に団体球技の力負け感は否めません。そういった意味では、国としてまだまだ成長と改善の余地があると感じています。

スポーツ・トレーニングにおける科学の重要さを学び得た知識やそこでの経験を今後携わる全ての方々に提供し、日本のスポーツ界の更なる発展に少しでも貢献できればと思っております。